イシコの呟き

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21世紀を生き抜くサラリーマン像を追い求めながら、英語・商社マン像・キャリア・家庭などの日頃の想いをお届けします。

商社マンのイシコがオススメする商社志望の就活生が読むべき5冊

既にご存知の方も多いと思いますが、僕自身はツイッター#ishicobook と称して読んだ本を紹介しております。

 

今日は総合商社出身でその後ベンチャー商社に転職した僕が、商社へ入社を希望する就活生にオススメする5冊を紹介します。

 

 

 1. 総合商社−その「強さ」と、日本企業の「次」を探る

最強のビジネスモデル
日本独自の業態として戦後復興期や高度成長期の日本経済を牽引、オイルショックバブル崩壊リーマンショックに衰微することなく、
諸外国の研究により育成された同業他社にも勝利した総合商社。本書は、その「強さ」に迫り、日本企業の「次」を探るものである。
具体的には、1970年代より問われている「総合商社とは何か」「なぜ日本にだけ存在するのか」を考察し、2000年代以降の「投資会社化」や「今後も存続するのか」「どこへ向かうか」を明らかにしていく。
総合商社が今世紀はじめに復活を遂げるにあたって行なった経営改革とビジネスモデルの変革は、多くの日本企業に〝気づき〟を与えるだろう。
<目次>
第1章 総合商社、近年の大変化
第2章 商社の歴史・戦前――総合化と投資活動
第3章 商社の歴史・戦後――総合商社の成立と展開
第4章 総合商社の特殊性
第5章 総合商社の「次」なる形 

上記の引用にもありますが、総合商社の歴史・トレーディングから投資へ、総合商社の特殊性といった、就活性が必ず疑問に思う内容が網羅されています。

 

「なぜ商社は冬の時代を迎えたのか?」

「トレーディングの時代は終焉を迎えたのか?」

「商社は投資会社になったのか?」

「次の商社の形は?」

 

といった質問を丸投げするのではなく、この本を読んだ上で自分の仮説をぶつけてみると、「おっ!」と一目置かれるかもしれません。

 

2. 撃って出なきゃ 商社だもの

撃って出なきゃ 商社だもの

撃って出なきゃ 商社だもの

 

三井物産常務中部支社長の著者が現役時、毎月開催された店内会議での「支社長所感」を収録。時代とともに変化し、多岐に拡大する商社のビジネスとは何かを伝える実録。 

貿易マン36年、熱血漢が現場で培ったビジネスの真髄。

意外と知名度は高くないけど、現場ゴリゴリの中の人が書いた著書であり、実際に社内向けに発信していた議事録の内容なだけに、商社の「現場」のイメージがわかりやすく描かれています。

 

3. 不毛地帯

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

 

大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州ソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

 

言わずと知れた名作ですね。この本はもはや定番化しすぎていてコメントありません笑。

伊藤忠商事の元会長瀬島龍三氏がモデル。

これを読まずして「商社に興味がある」というのは恥ずかしいかもしれません。現在の商社とは異なる点も多いですが、普通に読み物として読んでも面白いと思いますので、これも当然ランクイン。

 

 

 

 

 

ここから残り2冊はちょっと変化球です。

 

4. 営業零課接待班 

営業零課接待班 (講談社文庫)

営業零課接待班 (講談社文庫)

 

苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。

社会人&就活生必読! 共感の声、続々!

 

現実の世界では接待専門部隊はないと思うけど、商社マンに接待は書かせない大事な要素なので、接待の状況をイメージしながら読むと面白いです。

 

ちなみに商社に入ると、「接待を受けること」はほとんどありません。

基本的には「もてなす」側になりますので、この点は覚えておきましょう。

 

接待も重要や仕事の一つとなります。

(飲む・脱ぐといったこともあったり、なかったり…笑)

 

5. 中国てなもんや商社

中国てなもんや商社 (文春文庫)

中国てなもんや商社 (文春文庫)

 

ほんの腰掛けのつもりで入社した大阪の貿易商社で中国を担当したところ、首の入らないTシャツや開かない傘を送ってくるから大変。クレームをつけても相手は馬耳東風。華僑の上司にしごかれ、一人、中国に出張し格闘しつつ見えてきた日中ビジネスの深い闇と希望の日々を赤裸々に描く爆笑ノンフィクション。

 

若干古い本ですが、中国でローカルの方々とビジネスをする際には非常に参考になる一冊です。

 

僕自身は中国駐在経験はなく、東南アジア駐在でしたが、それでも一部通ずるものがありました。中国駐在に行くことになった先輩が、この本を上司に渡されているのを見て、当時の僕も読んでみました。

 

 好き嫌いを凌駕して、中国とのビジネスは欠かせない昨今ですので、中国とのビジネスの仕方がどんなもんなのかこの一冊を読むとイメージが湧きやすいかと思います。

  

あくまで個人的な所感ですが、この5冊くらいを読んでおけば就活対策としては十分だと思います。これだけ読んでおけば、あとは志望動機や入社してやりたいことを固めるべく、各社の個別案件を調べた上で、自分なりのやりたいこと・貢献できること、を見つけておきましょう。

 

 

 

6. 番外編

ここから先は番外編で2冊紹介しますね。興味がある人は。

負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)

負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)

 

伊藤忠商事丹羽宇一郎が20代、30代の若手に向けて語る「仕事論」。まずはアリのように泥にまみれて働くうちに、「苦労×時間=底力」が身につく。そうすれば、仕事から得られる喜びはぐっと深くなる。「人は仕事で磨かれ、読書で磨かれ、人で磨かれる」という仕事哲学に沿ってまとめられた本書を読むうちに、迷い・焦り・不満といった仕事に関する悩みが、スーッと消えていく。

 伊藤忠商事丹羽宇一郎氏の本。若手の仕事論です。

個人的には少し時代錯誤的な内容もあると思いますが、それでも「人は仕事で磨かれる」という哲学は納得です。

 

 

ハーバード流宴会術

ハーバード流宴会術

 

 社内行事、接待、結婚披露宴、合コン、ホームパーティーで、今夜すぐ使える超具体的な48の指針+「外国人をもてなすコツ」

 「商社=接待が多い」というのは紛れもない事実だと思います。接待大丈夫かな…と不安な人はこの一冊を読んでおくと、心の準備ができるはずです。 

 

以上が、オススメ5冊+番外編2冊でした。

 

 

そういえば話は脱線しますが、先日、日経新聞で商社の「チキン」レースの記事があったので、この事例を用いて僕なりの就活生の取るべきポジショニングをまとめておりますので興味のある方はぜひ。

うまくポジショニングできれば、学歴・英語力・体育会等の差を逆転することもできると思っております。

 

note.mu

 

 

そして最後に。

 

就活は人生の総力戦です。

 

20卒だろうが、21卒だろうが、今から色んな行動をしておきましょう。付け焼き刃的な就活対策では、倍率100倍を軽く超える商社への道のりは遠いです。

 

 

ではでは、今日はここで。