イシコの呟き

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21世紀を生き抜くサラリーマン像を追い求めながら、英語・商社マン像・キャリア・家庭などの日頃の想いをお届けします。

家族帯同の海外出張という新しいスタイルについて

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ご無沙汰しております。

 

お盆真っ最中ですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

僕自身はというと、真夏のお盆とは真逆の南半球で家族帯同海外出張という新しい試みの真っ最中です。

思った以上に新しい発見もあって刺激的な毎日です。

 

 

長期休暇は忙しい日常から離れられるで、自分の生活を見つめる良い機会になります。となると、実は僕を含めた日本のサラリーマンはGW、お盆、夏休み(各自)、正月休みの年に4回程度しかありません。ですので、見直すだけでなく、それを実行に落とし込める休暇にしたいものです。

 

僕自身は今年はお盆らしさを微塵も感じることができない夏(現地は冬)になりそうなので、せめてこの「家族帯同海外出張」という新しい試みについてまとめてみたいと思います。

 

以下、目次です。

 

 

そもそも海外出張はどのくらい?

僕自身は新卒で総合商社に入社し、今もベンチャー商社で勤務していることもあり、社会人になって毎年平均して5~6回は海外出張に行っています。

行先も、北米、欧州、オセアニア、東南アジアと様々。

 

一般的な話ですが、商社マンの海外出張は大きく以下の3つに分かれると思います。

 

1) お客さんのアテンド

2) 上司や関連部署のメンバーと出張

3) 単身海外出張

 

言わずもがな、3)の単独海外出張ほど気楽なものはありません笑。

 

一方で商社にいると、海外取引先の来日も当然あります。

 

その際に時折あるのが「家族帯同での来日なので、週末は家族含めてアテンド(観光)してくれないか」というお願い(という名の立派な業務笑)ですね。

当然、僕自身も幾度となく経験してきた訳ですが、それはそれは羨ましい訳です。

 

一緒に同行したご家族も

 

「日本に来たことなかったから嬉しい!」

「家族で一緒に海外に行けることが嬉しい!」

 

と嬉しそうな顔をするわけですよ。

そんな想いもあり、いつか自分も実現させたいと密かに狙っていました。

 

 家族帯同海外出張が実現するまで

そんな想いを抱き続けていたところ、今回いくつかの条件が重なりチャンスが到来しました。

  1. 単独出張(アテンドなし)
  2. 長期間
  3. 日本がお盆で静かな時期
  4. 会社の理解(←実はこれが一番重要)

恐らくこの出張を逃すと、こんなチャンスは早々やってきません。

 

という訳で、会社に打診する前に事前にいくつか調査。

 

  • ホテル代はPer roomか(Per person)だと高くつくので
  • ホテルはマンションタイプでも予算は変わらないか
  • 出張中に予想される会食の回数は多いか
  • 出張中に日本での業務が多くなりそうか

 

全ての事前調査は「家族帯同しても経済的・業務的に問題ない」ことを客観的に示すためでした。 

正直前職では、聞くまでもなくNGだったと思いますが、ベンチャーに転職したメリットの一つである柔軟性のおかげで案の定、「良い機会だね!充実した滞在を!」と送り出してもらえました。

 

転職した理由の一つに「理想の働き方を実現させる」があったので、ここでもその成果が出たなと嬉しく感じた瞬間でした。

 

実現してみて感じるメリットとデメリット

まだ海外出張も道半ばですが、過ごす中で、当然いくつかメリットも、そしてデメリットも見えてきました。

 

メリットは…

  • 自分ばかり海外に行っている(仕事とは言え)ので海外に連れて行くだけでも喜んでくれる
  • 「美味しいもの食べて、観光地にも行って、海外出張って楽しそうじゃん」という美化された海外出張の現状を知ってもらう。(結構大変なんです笑)
  • 自分の関連のある土地や会社のことを好きになってもらう←これ、かなり重要だと思ってます。
  • 家族が仕事を辞めたり、学校を休んだりする必要もなく数週間なら気楽に海外生活を経験してもらえる
  • 旅行と違って、現地で「生活する」のでプチ留学になる
  • 子供に父親が英語で仕事をしている姿を見せられる
  • 海外の取引先に自分の家族のことも知ってもらい関係がより深まる
  • ホテル代がかからない(出張なので会社負担)

 ※想定していなかったメリットは太字にしております。

 

特に家族を紹介することで、一気に海外取引先と関係を深められたのは思わぬ副次的な効果となりました。

 

 

 

 

一方、デメリットは…

  • 自立した生活をしてくれていても、頭の片隅で気になってしまう
  • 一応帰宅時間を気にしながら飲んでしまう(そうは言いつつも、普通に飲み明かしてましたが笑
  • 多少は家事・育児に時間が取られてしまい、自由時間が減ってしまう(海外出張は一人の時間のオアシスだと思っていたので…)

※今回は先進国でしたので治安も含めて安心できる滞在ですが、治安が不安な渡航先だとNGですね。

※夜のアテンドが多い国もちょっと…

 

 

ここで記載したようにメリット・デメリットありますが、結論的には連れて行って非常に良かったと思います。(毎回連れて行くのはちょっと・・・ですが笑)

働き方改革が声高に叫ばれている昨今ですが、このような新しい出張スタイルを身を以て体験できたのはかなり貴重でした。これからも2~3年に1度くらいは実現させたいです。(意外と頻度は多くないという…笑)

 

次に実現させたい海外出張絡みの新しい働き方は?

 どうしても海外出張となると、「いかに短期間に効率的に目的を達成するか」に注力しがちですが、僕が実現させたい海外出張絡みの働き方は全く逆です。

 

  • 毎回出張時に必ず最低1日はフリーの日を作る

 

これを実現させたいと思っています。

僕の考える、新しい土地に行くときの大事な要素の一つは「余白のスケジュール」です。もちろんトラブル等を想定して、時間ぎりぎりの予定組みをしないという意味も含まれますが、余白を持つことで新しい出会いや発見があるという意味において、非常に有意義な出張スケジュールの組み方だと思います。

これを「遊びだ!無駄な時間だ!」と非難する人が出てくると思いますが、そんなものは無視しましょう。現地で得られる一次情報ほど貴重なモノはありませんし、学んだ内容を社内にレポートで還元すれば理解してくれる人は必ず出てくるはずです。 

 

という訳で、スケジュールの中に丸一日を「Markete research(市場調査)」を組み込むのを習慣化すべく、社内にも働きかけています。

 

今回は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。

海外出張は多いけど、家族帯同は…という人も一度機会をうかがうキッカケになれば幸いですし、せっかくお盆でゆっくりできる期間だと思いますので働き方を見直す休暇になれば幸いです。